高一の春。満開の桜が咲き乱れるなか晴れて私は霧崎第一高校の一年生となった。 そして私の幼なじみ【花宮真】もである。
『おはよー真』
「、、はよ」
低血圧の真を起こして一緒に登校するのが私達の日課である。私も真に負けないくらいかなりの低血圧の為たまに起こしそびれる。その後は真に怒られ、、、。 あっ別に真と付き合っているわけではない。
『今日から高校生かー楽しくなるといーなー』
「雫」
『んー?』
「バスケ部のマネージャーやれ」
『えーでも高校入ったからにはバイトとかもしたいなー』
「雫」
『ふっ、はいはい』
こうして私達の高校生活は幕をあけたのである。
1不公平な世の中
花宮side
霧崎第一高校はここらで評判の進学高校。皆仲良く勉学に励み、悪い事はきかない。 俺の隣で爛々と歩いてる馬鹿が好きそうなことだ。
ってずっと思ってた、けど、、
気付いてやれなくて、ごめん
雫は中学一年の前半から虐めにあっていた。そんなにコミュニケーション能力が高い訳ではないから、虐めは収まりをみせなかった。 虐められてた理由は女子の嫉妬から。そして、バスケ部のマネージャーで俺のそばにいたから。 その事に気づいたのは三年になってからだ。
「もう、俺から離れろよ」
『んー?何で?』
へらへらすんなよ、
「虐められてんだろ」
『何の事かな?』
しらばっくれんな
「お前がとぼけてても無駄だからな」
『な、、んで、何でこんなに、私、は、、不公平なの、、、かな?』
笑いながら泣いていたあいつの顔が離れない。
((私は真ともっと一緒にいたいよ))
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