今までに何度死にたいと考えたかなんて忘れた。

そう思うことが、呼吸をすること並に当たり前になってきてしまっている。

なら死ねば良いだろう?そう簡単死ねれば私だって悩んじゃいないさ。

もし貴方がまだこの世にいたならば、いつか帰ってきたならば。

そう考えるたび、私は死ぬことを躊躇する。

(あぁ。)

そして、私はまた意味もない自傷行為を続けるのだ。

(あの人が生きてるのなら、死ぬわけにはいかない。)

手首周辺の皮膚は切り裂かれ、鮮血が腕から滴り落ちて無機質なグレーの床を、鮮やかな赤色に染めた。

私は強く握り締めていたカッターナイフを手放した。手から滑り落ちたカッターは乾いた音を立てて、赤い床へと転がった。

(…私は、とんだ臆病者だな。)

紅に染まった腕を見つめながら、私は自嘲めいた笑みを浮かべた。


(もし死んでしまえたら、どれだけ楽なのだろうか)(この臆病者め)







サターンはアカギ様がいなくなって以来リスカとかしてる。

アカサタは暗いのが多い。