ボクはヒカリちゃんとジュンのことが大好きだし、二人には幸せになってほしい。
ヒカリちゃんはボクに色々なことを教えてくれたし、ジュンは大切な幼なじみだ。
バトルをして、時には協力して冒険を進めてきた。
ボクの冒険は二人がいたからここまで来れたといっても過言ではないかもしれない。
「ごめんね、コウキ君。」
「コウキ…。」
だから、笑って言ってあげるんだ、暗い顔なんてしちゃいけない。
「ううん、二人が幸せならボクも嬉しいよ。ジュン、ヒカリちゃんに迷惑かけちゃダメだよ。」
「…あぁ!任せとけ!」
「あはは、コウキ君らしいね。」
ちくり。
仲睦まじく笑う二人を見て、何だか心が痛んだ。
嬉しいはず、なのに。
何だかボクの心は晴れずに、ずっとモヤモヤしていた。
「幸せにね、二人とも。」
どす黒い醜い感情を押し殺して、ボクは、無理やり笑顔を作った。
報われないコウキくん。
コウジュンもコウヒカも好きな結果がこれだよ!