「ねぇ、アカギ様」

ゆっくりと彼の首へと手をまわす。
すると、息を飲むのがわかった。

「私は、貴方を殺してしまいたいんです。この気持ちが利用されたことへの憎しみなのか、はたまた純粋な愛なのかは知りませんが、貴方を殺したくて仕方がないんです」

そう言うと、アカギ様は忌々しげに私を睨めつけた。

「…愚か者が」

「えぇ。愚かで構いません。それさえ認識出来ないほど、私は壊れてしまいました」

貴方に利用されていると知っていた、わかっていた。
だから、こんな結末になってしまったのかもしれない。

「あぁ、アカギ様」

ぐ、と首にまわした手に力を込めて、私は囁いた。

「私に、殺されて下さい」

そう言って、私は手に思い切り力を込めた。


最後に私が見たアカギ様の顔は、満足そうに笑っていた。














何が書きたかったのでしょう。