知ってる?赤い靴をはいた女の子は、死ぬまで踊り続けたんだって。

どんなに足が痛くても、辛くても、靴を脱ぐことを許してもらえずに踊ったんだよ。

端から見ればかわいそうかもしれないけど、ボクからすればすごい羨ましい。

だって女の子は赤い靴が大好きで、何処にいくにも履いていったんでしょう?

なら、その大好きな靴に殺されるなんて本望だよ。

だから、キミも、ノボリもボクという靴を脱がないで。

「クダリ。」

「しっかりしてくださいまし、クダリ。」

「サブウェイマスターのノボリ、脇に控えますは同じくサブウェイマスターのクダリです。」

あぁ、ボクにはノボリの全てが愛しくて堪らない。

他人からすればこれは愛ではなく、狂気かもしれない。

それでもいい。ボクは靴で、ボクがそばにいる、ノボリは踊ってくれるのだから。

だからノボリ、ずうっとボクという靴を履いていてね。


(靴は、狂愛の赤に染まる)(それは、死ぬまで離れない)







ノボリさんが人魚姫みたいな淡い恋心ならクダリさんはこれかなあ、と。