「泣かないで、ハチクさん。」
「…泣いてない。」
「ボク、ハチクさんならどんな表情でも好きだけど、貴方に泣き顔は似合わないよ。」
「私は、お前が思ってるほどキレイなんかじゃ、」
「そんなことない、ハチクさんはキレイだ。」
「……。」
「だから、ね。笑って。」
「…うるさい、バカ。」
「うん。バカでいいよ。」
「お前の考えは、意味がわからないことばっかりだ…。」
「そうかもね。」
「…だが、ありがとう。」
「ん。」
(恐れられるかと思ってたのに)(お前が、この傷をキレイだなんて言うから。)
ハチクさんは傷を醜いものだと思ってて、アーティさんがそれをキレイとかいったから泣いちゃったみたいな。…精進したい。