触れるとさらり、と指からすり抜ける、貴方の髪。

そんな美しいアイスブルーの髪を手に取り、愛しそうに見つめるボク。

「…おかしな奴だな、お前は。」

それを見ていたその髪の持ち主、ハチクさんが口を開いた。

「ん?何が?」

「人の髪を触るのが、そんなに楽しいか?」

「楽しいというよりかは…。ボクは、好きだよ?」

「好き?」

不思議そうにハチクさんはボクを見つめる。

「うん。真っ直ぐで、美しくて…。でも決して曲がることはない、何だかハチクさんみたいで。ボクは、好き。」

そういって、ちゅ、とその髪にキスを落とす。

「…恥ずかしいやつめ。」

すると、ハチクさんは顔をほんのり赤くしながらそっぽを向いた。

「もちろん、ハチクさんも大好きだよ?」

「うるさい。」

そんな貴方に愛しさを覚えながら、ボクはもう一度その髪にキスを落とした。



(貴方みたいなその髪に)(優しいキスを、ひとつ)












ついった診断メーカーより。
かいてて楽しかった。