◆『蜉蝣』あとがき

『蜉蝣』、お付き合いいただきありがとうございました。

この話の原点は「オビト闇堕ち後夢主もオビト闇堕ち前夢主もやったから、じゃあ今度はその間でいこう」と思い付いたところでした。それから、以前memoの方に書いたのですが、ちょうどその頃たまたま聴いていたポルノグラフィティの「うたかた」という曲がイメージにとてもマッチしていて構想が一気に膨らんだので、こんな感じの話が出来上がりました。

それとこちらはそれほど似てはいないかもしれませんが、オビトと夢主の最期の別れのシーンは、私の好きな伊勢物語の『芥川』からインスピレーションを受けて、真っ先に思い付いたシーンでした。

個人的にオビトの闇堕ち前後は原作を読み返すのもなかなか大変で、でもお話を書くためには何度か読み返さないといけないし、それをまた自分で文章にしていくという作業は、楽しいけど辛いというちょっと不思議な感覚でした。

あとそういえば、目次を見た時に序とか始とか壱とか同じようなのが並びすぎだろと思われそうなんですが、これは「零」の位置を調整するための苦肉の策だったりします。

実はちょうど去年の夏頃、自分の部屋の窓の網戸にカゲロウがくっついていまして。物珍しくてしげしげと眺めていたのが、自分でも印象深く記憶に残っていたので、漠然とそれを思い出しながら書いておりました。私がNARUTOに出戻りしたのも、ちょうど去年の今頃でした。なんて、妙な思い出話が始まりそうなので、この辺で。

こんなあとがきまでお読みくださったみなさん、どうもありがとうございました。


(2015/06/13)


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