星が演じたその役は喜劇のヒーロー


「そんな広くないけど『広っ!?』そっか、広いか」

バッドの家は目茶苦茶広くて流石ハリウッド老顔と思った まる

「今物凄く失礼なこと考えたろ?」


『ドンのが老顔だよねー』

「いやいやそれ本人の前で言うなよ?日本人は慎ましいって言うしな」

『バッドー!!荷造り手伝うことあるー?』

「聞いてねぇ」

理はリビングから俺の出てる映画のDVDを手にこっちに戻って来た

こっちってのは俺の部屋な

「いや、特に手伝うことはないけど」

『じゃあこれ見てていい?』

そう言って理は"SPY×SPY"というタイトルのDVDを俺に向けた

「いいけど英語だぜ?それ」

『勘でなんとかする!!』

そういうと理はリビングに戻って行った

"SPY×SPY"ってのは俺が主演の刑事もんの映画だ。
俺、演じるライアンは潜入捜査としてとあるギャングの一員になる。
しかしギャングのボス、ジョーイから情報を得るためスパイになりライアン所属のニューヨーク警察に潜り込めと言われる。とまどいながらもライアンは警察にスパイとして戻り差し支えのない程度の情報をジョーイに流すことにした。

情報を流しているうちにライアンは警察上層部の裏側を知り…ってな感じのアクションコメディーだ

俺的に一番やってて楽しかった作品だ

『うははははは!!!ら、ライアン馬鹿すぎるっ!!可愛い!!バッド馬鹿っ、ライアンっあははははは!!!!』


……あれ?今俺が馬鹿って…

「理ー?それあくまでも役だからなー?」

『わ、わかってんだけどっ、っ、っひははははは!!』

映画の中で俺は今ライアンの彼女、リサ役のジョイ・スマイリーという女優から股間に蹴りをもらったとこだった

あれは冗談抜きで痛かった

ジョイが旦那さんとケンカ中だったからかなんだか知らないが遠慮がなかった(あと股間につける予定のサポーターを付け忘れたから余計に)

『バッドかわいそー!!』

ひーひー言いながら笑う理に多少傷ついたのは言わないでおこう…うん…







(荷造り終わったし、ピザあったかいうちに食べ(バッドすげぇえ!?アクションシーンかっこいー!!)そ、そうか?あはは…)(悪い気しないなぁ…)

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