皆はん、前回を見ていればわかるでっしゃろ。けったいな声が聞こえたと思ったら意識がブラックアウトどした斬生裏葉どす。ほんで目が覚めたらなんと知らん家にやはった!!
イエーイ
ってなんでやねん
「ここは誰、うちはどこ?」
「ほっほっほ、此処は私の家だよ」
…。
あ、今のボケには突っ込んでくれんのやね…裏葉ちゃん泣いちゃう、やってうちおなごやもん
へー、かんにんえ。調子こきました…、ちゅうよりこのおじさんどっかで見たことあるような気が…
ほら、夢パティとか夢パティとか夢パティとか……
って、夢パティやん
夢パティの理事長せんせではおまへんどすかこの方はっ!!?
なんで気づかへんかったんやろう…あ、一人でボケとったさかいか
うーん、ここにおるちゅうことはこの理事長せんせがうちを呼んだんやろか?
やてうちの武器が要るとは考えられへんしな…
かてこの世界は戦う世界ではあらへんし、ほななんでうちはこの世界に呼ばれたんやろか
「…、えっと何でうちはここに?『壺中の天(黄金のカナリア・ベアトリーチェ)』に何や依頼が?」
「ふむ、君は此処聖マリー学園理事長室の前の庭に倒れておったのじゃよ。今は春休みじゃったから一応私の家につれてきたのだよ。あと依頼とは何のことじゃ?」
「そないなんか…ご迷惑をおかけしたんや…依頼でへんなら帰ります。」
「待ちなさい、君はどこか行くところはあるのかね?まだ13歳位だろう…」
おん…、何処かていかはったトコないけど…。ん?13歳くらい?あれうちいま××歳何ですけど…あれいつの間にうち若返ったんかっ!!?そりゃーちょいうれしーやけど…やなかった。そないどした、うちこの姿やったらバイトもなんもでけへん…どないしよー、どないしよー
毎度はこないなことなかったし。毎回依頼人の依頼を聞いて終わったら勝手に帰っとったし、衣食住は依頼人が提供してくれとったしな…。今回はそれが期待でけへんし。ほなどないしはる?13歳位いうことはとは中学生か…、ここは聖マリー学園…お菓子の学校か。お菓子の学校?ならどもないかも!!かてこれやてうちはパティシエールやった。これなら特待生制度とかで…それにここの学校は寮があるし。理事長に頼むしかいないか。
裏葉が悶々と悩んでいると閃いたみたいに理事長せんせが声を掛けた。
「そうじゃ、君趣味はなにかね?」
わくわくと期待に目を光らせる理事長。その光景にちょい驚嘆したがこの質問はうちにとって凄くうれしー質問やった。
「趣味ですか?うちの趣味はお菓子作りです!!」
そのうちの問いに対しはる答えに理事長は目をきらきらさせてうちに微笑みかけてくれた。
「ふむ。なら此処聖マリー学園に入ってみないかね?ここはお菓子を専門に学ぶ学校でね、それに寮もある。どうかね?」
ああ、優しい人やな。普通はこないな怪しい人間に手を差し伸べてくれる人なんておらんはずや。それに依頼主やないし…やて衣食住は必要や。おん、ここは等価交換で理事長に恩返しをすればええか。うちの持てる力をみな出し切ればええし。こないな優しい人には今まで会わんかった、斬生家としての役目を果たさなければあかんな
「うちの名前は斬生裏葉どす。よろしゅうお頼申します!!」
うちは今出来はる精一杯の笑顔で自己紹介をどした。
適材適所と人は言うほっほっほ、可愛い孫ができたの〜これからはおじいちゃんと呼んでほしいの
おんっ、おじいちゃん!!あ、やておじいさんやてええ?憧れとったの!!
ふむ、それでいいぞ裏葉
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