目を覚ましたら目の前に赤髪の美形な男の人がいた。

・・・。
よし、まずどうしてこうなったのかを考えよう。確かティーア達と魔法で移動しようとして失敗して、知らない森の中にいて女の子が殺されそうになってて・・・
そうだ、バケモノっていう言葉に昔の記憶が重なって・・・
なんてことしちゃったんだろう
あれ程もう人は殺さないって決めたのに、誓いを立てたのに、また暴走するなんて…きっとこの前にいた人が私の瞳を閉じてくれたんだ。この人がいなかったらきっとまた多くの命が亡くなってたんだ

「ありがとうございました。なんて言ったらいいか…」

急に私が謝り始めたからなのかしならいが目の前の美形な青年は目を見開いていた。あぁ美形ってどんな顔してもカッコイイよね、神様って不公平。今だ呆然としている青年に「大丈夫ですか?」と尋ねると「あぁ、大丈夫だ」という二つ返事な答えが返ってきた。

「あ、そういえば自己紹介がまだでしたね・・えっと、初めまして。レヴェリー・リュー・・・?」

「どうした?」

美形な青年が心配そうな顔で私を見てくる。でもそんなのは気にならない…私のレンの名前・・・レヴェリー・リュート?ううん、違う。私の名前は・・・そう、斬生煉李だ。斬生家次期当主で、そして大切な双子の弟の氷翼
なんで忘れてたんだろう…あんなにも大切な私の片割れだったのに・・・あ、そうだ今自己紹介の続きだったんだ。

「すいません。レンの名前は斬生煉李でこちらで言えばレンリ・キジョウです。」

よろしくお願いします。とお辞儀をして挨拶すれば

「あぁ、俺の名前はゴドリック・グリフィンドールだっ!リックかゴドって読んでくれたら嬉しいな」

ゴドリックと名乗る青年にこやかに自己紹介して右手を差し出してきた。差し出された手を無下には出来ないし、なにせ美形だ。こんなに美形な人は兄様達以外には見たことがないのでじっくり鑑賞しておこう、うん。

「はい。よろしくですリック」

手を握り返す。ゴドリック・グリフィンドールか・・・どっかで聞いたことあるよね。ゴドリック、ゴドリック、グリフィンドール、グリフィンドール・・・・って

「グリフィンドールっ!!?」

「えっ、そうだけど…」

あぁ神様さっきは不公平って言ってごめんなさい。貴方にこれ程感謝したのは始めてです!!
皆さん、どうやら私はハリーポッターの世界へと来てしまったようです。

あの日の罪は消えない

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