「あの時は本当に驚いたんだからな!」

「そう?俺は君に驚いたけどね」

そう私たちが出会って確かもう20年が経った。もともと私は見た目は変わらないからな、まだ14歳くらいの容姿だというわけだ。私しかりリック然り…まぁ本当の年齢は聞いてくれるな

「あれから随分と月日が経ったな」

「君はその間に変わりすぎたけど」

「そうか?大人になったと言え。ただ口調が変わっただけではないか」

「俺的には前のほうが好きだったんだけどなぁ」

「そんなこと言われてもだな」

そうこの20年間は色々なことがあった。私にも魔法使いの素質があると分かりそれから特訓が始まった。まぁ私の場合はもともとあちらの世界の魔法が使えたのであまり大変ではなかったがな…。
まぁ後は魔女狩りを止めたり、いろんなところにいる魔法使いたちを保護したり、色々あったのだ。
あと驚くことにまだホグワーツ魔法魔術学校はまだ設立されていなかった。というか話にも上がってこないのだが…
私はいつ創立されたかなんてわからないからな、これは提案してみてもいいものなのか。


「そういえばリック、魔法族を保護しているがその後はどうするつもりだ」

「ん?どうしよっか…ねえねえ煉李なにかいい考えはない?」

「お前はほんと他人任せだな…そうだな、魔法学校でも作ってみてはどうだ?」


まぁこのタイミングで言っても大丈夫だろう、この先魔法学校ができないほうが問題だしな。
というかリックが黙り込んでしまったんだが…やはりまずかったか?

「リック…なにか…」

「…そっかぁ〜さっすがは俺の煉李だねっ!!うんそれがいい、じゃあ俺はみんなに声でも掛けてこようかなっ」

リックは嬉々として抱きついてきた。

「お、おいリックいちいち私に抱きつかなくてもいいだろっ!!」

べ、別に嫌なわけではないのだがやっぱり慣れん…本当にリックは感情表現が上手いというか…

「ゴホンッ、それはいいとして皆とは誰なんだ?」

いま尤もらしい質問を投げかけた。
たぶん皆とは、サラザール・スリザリン、ロウェナ・レイブンクロー、ヘルガ・ハッフルパフの事だと思うが…

「ん、あぁ皆って言うのは俺の友達でサラとウェナとヘルの事だよ」

いやいや、リックさん愛称だけでは誰が誰だか私じゃなかったら分からなかったからな、どこで育て方を間違えたんだろうか…と言っても一緒にいたのはこの20年間だけだけどな

「ってことで早速出かけようか煉李」

「はぁ、なんで私も…」

「なんでって煉李は俺の婚約者でしょ?」

リックはそれはもう周りにお花を飛ばしているようにニッコリと笑いかけてくる。
恥ずかしげもなく…よく出来るな、まぁそれがリックの良さなんだがこっちが恥ずかしくなってくる。

「…リックが心配だからな、付いて行ってやらなくも…ない…」

「えへへ…煉李大好きだからねっ!!さぁて行こうか?」

「あぁ…」

そして私たちは魔法学校を作るために旅立った。



(リックお前も最初と変わったよ…)
(そうかな?でもこれが地だし)

今日も今日とて恋下し

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -