「やっほー、ティーア!!」


ここはローランド王国からかなり離れた場所にある名もなき地の名もなき森
その中にひっそりと建つ家の…(いやこの場合は少し大きな小屋と言った方がいいだろう)前にいた
レンが声をかけると中から沢山の子供達がレンのもとに駆け寄ってきた


「あ、レンおねーちゃんだー!!」
「レン姉久しぶり〜」
「ねぇ、今日は何して遊んでくれる?」

子供達は思い思いに言葉を発すればそれに応えるようにレンも微笑む

「うーん、何して遊ぼうか…」

悩むレン、なんとも微笑ましい光景である。そんな中…

「あれ、レヴェリー来てたんだ。相変わらずの髪色だね、またガスタークの奴らが襲いにきたのかと思ったよ」

「あはは、ゴメンね。そうそう今日はティーアに用事があって来たんだった」

「へー、レヴェリー俺に用事なんて珍しいね…何かあった?」

ここで説明しておこうと思う
さっきからレンと話している全身黒づくめの男はティーア
ティーアはレンと同じ能力をもち人間を憎む…あれは憎むというより馬鹿にしているかも…まぁ簡単に言ってみれば心友(だよね?)。だと思う
そう今回はティーアに用事があって来たのだ

「…ガスタークが動き始めた…だからこの場所から早く移動したほうがいい。出来れば今すぐにでもね」

「なんとも突然だね…今回は誰が動いている?」

「クゥとスイは確実…リルがもしかしたら出てくるかもしれない…子供達を守りながらじゃ多分キツイと思うよ」

「そうか…じゃあ今すぐにで「ティーアっ!!」来たかっ」

ティーアとガスタークについて話している最中にレンの未来眼が敵を捉えた

「うん、2時の方向から敵3名がこちらに向かって来てる…ティーア、最悪だリルがいるよ」

早すぎる…
ガスタークが動くと言う情報が入ってから直ぐに此処に伝えに来た
ということはガスタークは既に水面下で動いていたということ
此処には魔眼保持者の子供達がいる…敵と闘っていつ魔眼が暴走するかなんて解らない…
ならば選択しは一つしかない

「ティーア、直ぐに子供達を此処に集めて!!レンが皆を飛ばすっ!!」

「レヴェリー、それは君の体が持たないだろ!!」

ティーアは焦ったようにレンに詰め寄る
しかし時間はなかった。ティーアは直ぐに子供達を一所に集めた

「大丈夫、レンには殲滅眼があるし一緒に飛ぶもん。じゃあいくよ!!

『我、契約に従いし者、次元の狭間に干渉せしもの。仮初の場所、仮初の時、仮初の自由を今、与えん!』」


レンが魔術を唱えると辺りは青白く光輝き、一瞬のうちにその場にいた人間が跡形もなくいなくなっていた


終わりはせめて嘘と言って

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