ここはローランド王国城の一室、シオンの執務室から不気味な笑い声が聞こえていた。
その笑い声の正体はというと…

「ふふふ、シオン兄様レンはもう我慢出来ないです!!」

今のレンの怒りメーターはMAX
レンの後ろには般若がいたとかいないとか…まぁそれもそのはず、何故かというと

「そんなに怒ってどうしたんだい、レヴェリー?」

そんなレンにも屈しず理由を聞くシオン…それも素晴らしい笑顔で
流石はシオン、これが兄のライナなら顔を真っ青にして倒れているだろう
それ程レンの威圧は怖いのだ。

「だって、カルネ先輩がっ」

頬をぷくーっと膨らませながら言うレン
ここで今更だが人物紹介でもしよう

まずはシオン兄様
兄様って呼んでるけど血の繋がりは全くない
笑顔が黒くてこの国の英雄王と呼ばれてるライナお兄ちゃんの友達。あれ、悪友?

次にライナお兄ちゃん
ライナお兄ちゃんとは家族だけどこれ又血の繋がりは無かったり…
ライナお兄ちゃんが独りでいた私を拾ってくれたんだって
ライナお兄ちゃんはいつも眠そうだけどやるときはやるよね!!

で、いま私の機嫌を悪くしている張本人のカルネ先輩
カルネ先輩は今私の就いている役職の上司でシオン兄様の友達だったりする。だから私の幼なじみみたいなものである

で、今回の事の発端はというと

「ぶー、だってカルネ先輩どっかのばばあ…じゃなかった貴族の夫人と不倫してるんですよー、レンだって寂し…くわないですけど」


「ハイハイ、結局は寂しかった訳か。仕方ないな、ほらお兄様の胸においで」

「ぅう…シオン兄様ー!!」


抱き着くレン
結局レンには激甘なシオン
流石は自他共に認めるシスコン
そして何故か黒くほくそ笑むシオン

何故かというと…


コンコン

「失礼します。シオンさーん、資料もって…き…って何やってるんですか!!?」


部屋に入ってきたのは噂のカルネだった
カルネは抱き合っているレンとシオンを見て驚き二人を話そうとしている

「カルネ先輩なんですかー、今レン充電中なんですー」

冷たく返すレン

「そうだよ、カルネ。君はレヴェリーをフッたそうじゃないか…」

「いやシオン兄様、フられてないし、まずそんな関係じゃないから」

「シオンさん、俺はレンのことフってないですよ。それにレン、男に簡単に抱き着いちゃダメっていっているだろ?」

指を立ててレンに説教するカルネ

「別にカルネ先輩にそんなこと言われる筋合いないですー、あーあレギュラスに会いたい…」

あ、今ハリポタにはまってて…
レン、ハリポタ世界にトリップしたら絶対親世代がいいんだー
レッギュ、レッギュにしてやんよ!!
レンって何処の寮だろー
スリザリンかなー
グリフィンドールでもいいかも
絶対にレギュを助けるんだからっ!!
って思考がトリップしてたー


「うん、やっぱりレギュ大好きだなー」


バキッ


何かの折れる音がした
そちらの方を見てみると…


カルネ先輩が凄い笑顔だった


「ど、どーしたんですかー」

「レン?レギュラスってだれかなー?」

「え、いや…シオン兄様また来るねー!!でわっ」


ガシッ


「レーンー?」

「いーやー、シオン兄様助けてー」

「よかったねレヴェリー、カルネにカマッて貰えて」

今はシオン兄様の微笑みが憎らしいっ!!


「シオン兄様のバカー!!」


そんなある日の出来事


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