15 離れた時を埋める方法 *
※微裏表現あり。苦手な方はバック!
「あ…ッ…だめ…だってばぁ〜」
「駄目なわけない…」
「や…ぁんっ…そんなことしちゃだめ…ッ」
「我輩はしたい…」
ベットに下ろされた私は、教授の濃厚な愛撫から逃れようと必死だ。
だって、教授ってばすっごく手が早いんだもん!
あれよあれよという間に、脱がされてしまった私。気がつくと、上半身はシャツ1枚、下半身はスカート1枚(しかもチャック半開き!)にされてしまった。
シャツなんて、ボタン1個しかかかってないもん!
私は後ろへと後ずさる。教授の目つきが、尋常じゃない。
なんか怖いくらい真剣なんだもん!!
教授の片手が、私のシャツの中に入ってくる。
って教授、そんなことしないでよぉ〜!!
そんなことってどんなことかって?
……気になるよね、やっぱり。
は、恥ずかしいけど、教授はなんと、ブラの上から私の胸に触れてきたのだ。なんか手つきがやらしいってば教授!
しかも、しかもだよ?!
「ふむ……大きさは、あまり変化ないようだな…」
とかって言ってるよこの方!
……ん?なんか変じゃない?
“変化”って、何と比較してんですかあなたは!
ハタと考え出した私。けどその間教授は攻撃の手を緩めるなんてことはしてくれない。
一瞬の隙を逃さない。それが薬学教授クオリティなのかどうかは知らないけど、教授はついに1個だけ引っかかるようにかかっていたシャツのボタンを外してしまった!
そして、ブラのホックを器用に外しましたよこの方!!
みぎゃー!!
「あぁッ!」
なんて、凄まじいカイカン…。
そんなコト、初めてされちゃった……。頭のてっぺんまで、カイカンが突き抜ける。信じられないくらい、気持ち良いよぉ…。
教授が囁く。
「フ……やはり感度は抜群ですな…。シズノ…我輩は、ココをこうするのが好きだ…」
ってなにエロい台詞言ってんだ教授のばか〜!!
いくらなんでもやりすぎでしょっ!!止めてよ…。
そうだよ、止めてよ……。
胸が、ときめきで張り裂けそうだから。
もっとして欲しいって、言ってしまいそうだから。
淫らに感じて、喘いでしまいそうだから。
「あぁん〜!だめ…ッ…ぅん……それ以上は…ッ」
身体をのけ反らせて、激しく感じながら懇願する私に、教授は甘く囁く。
「それ以上…とはこういうコトかね…?」
そんな危険な台詞を囁きながら、教授はさらに私を責める。
「きゃぁんっ!…はぁん〜」
「敏感ですな…何処も彼処も…。あの時と変わらない…」
「あぁんっ」
「全て、我輩のものだ…」
地下室に響く、甘い喘ぎ声……。
信じられない、こんな事。
教授に組み敷かれ、激しく何度も愛撫されるなんて。
なんで順序を飛び越えてんの私達?!
普通は、お付き合いしてからある程度経ってからこういう状況になるんじゃないの?!
それなのに私と教授は、知り合って2日目で……ここで、この教授の寝室で、しかも制服姿のままで、こんないやらしいコトしてる。
妄想が、どんどん現実になる。
だって私、こんなコトされたかった。
教授に甘く囁かれながら、一晩中愛されてみたかったの……。
だから、本当は嫌じゃない。
もっと、シて欲しい。
震えるくらい、愛して欲しいの。
シーツにしがみつきながら、私は唇を噛み締める。そんなこと、言える訳ない。
快感が凄まじく、目尻から涙が零れ落ちる。すかさず、教授が唇でそれを拭う。そうして甘く囁いてきた。
「泣いても喚いても……今宵はシズノ、お前を離さぬ……。今宵は何度でも、我輩の腕の中で可愛らしく喘いでもらおうではないか」
そんな凄い台詞を言いながら、教授は自分のシャツのボタンを外してきたのだった――。
(H22,12,07)