Novel

 君とのキスが好きなんです

「輝君、輝君」

狩屋に呼ばれたので振り向くとちゅっと可愛いらしい音がした。

「か、かか狩屋ぁ……!?」

いつ来るか分からない部室で何をしているんだろう。ボクが赤面しているといつもの余裕そうな笑みを浮かべる狩屋はニヤニヤ笑った。

「あれぇ?どーかしたの?輝君」

「も、もぅ!こんなところで……!!」

「だって、我慢できなかったんだもん」

くすっと笑う狩屋にドキドキしながら「うぎー!」と睨む。狩屋は「輝君は可愛いよねー」と僕の頭をポンポンと叩いた。

「ぁわ、わっ」

「輝君」

ずいっとまた顔を近づけてくる狩屋。ああ、もう仕方ないなぁと思いながらボクは目をぎゅっと瞑った。狩屋はすぐにキスをするとボクを壁まで追い詰めた。

「か、か……かり、や」

「輝君は俺にキスされるの…好き?」

首を傾げる狩屋。まるで猫みたいでじぃっと見ていたら狩屋が頬を赤らめて「な、なんだよ!」と言うのでボクは吹き出してしまった。

「あはは…!!」

「……な…何、笑ってんだよ」

「狩屋って本当に可愛いなぁ」

「か、可愛いのは輝君でしょ?!」

僕がまたお腹を抱えて笑うと狩屋は拗ねたのかふいっとよそを向いてしまった。

「ボクは好きだよ」

狩屋が「は?」とこちらを向く。ボクはほっぺに熱を感じながら狩屋ににこっと笑った。

「狩屋とキスするの、好きだよ!」

狩屋はくすっと笑うと「だよね」と自信満々に笑った。ボクは狩屋に抱きつくと彼は照れたように耳元で囁いた。

「俺も……好き」






















君とのキスが好きなんです
(君とだから好きなんだよ)












 相互文を、「ぱふぇ」の抹茶様から頂きました!
 本当にありがとうございます!!!







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