Novel


こんにちは、僕、輝といいます!
苗字は聞かないでください、コンプレックスなので…

あ、話それました本題本題。

最近1年生だけで(剣城くんはいつもいないけど)遊ぶことが多くなってきました。
…といっても、もっぱらサッカーの練習とか天馬くんと信助くんに振り回されている感じです。はい。

天馬くんは信助くんと葵さんといつもいるんですが、そうなると僕は必然的に狩屋くんと一緒にいることになるんです!
ところが狩屋くん、僕が勇気を出して話しかけても、うん、とか、ふうん、とかばっかりで。
ダブルウィングの件で怒ってるのかなぁとか僕の事嫌いなのかなぁとかいろいろ考えちゃって、頭が痛いです。胃も痛いです。

でも今日は、頑張って聞いてみます。頑張ります!!!

「か、狩屋くん!」
「ん?」
あわわわわわわわ!近くで見るとまつ毛長いし髪はツヤツヤだし女の子みたいわぁー!

「え…えと、えっと、ぼぼぼぼぼ僕の、こっと、、す…好きですかぁ!!!!」
「はぁ?!」
言えましたああああああああ!!やった!ばんざい!
「あのさ…いちお聞くけど、」
「はい!」
「like?love?」
は…何この発音の良さは!ぜんっぜん聞き取れません。
「だーかーらーライクかラブか」
「ちょちょちょちょっと待って…」

えーっと…英語…えいご…らいくって何だっけ?らいく?らいくって習ったの?らぶ、らぶは好きってことだよね?あれ?
うー英語の授業ちゃんと受けてればよかったー…。

「で?どっち?」
「んっと、んっと…らぶ、らぶ?かな?」

あれ?狩屋くん固まってる。どうしたんだろ…

「正直言うと、俺も…す、好きかなーなんて」
「ほんと!!嬉しい!今度一緒に遊ぼうね!」
「(え?遊ぶ?)」
「僕狩屋くんに聞きたいこといっぱいあるんだ!」
「(何!?家族構成とか!?…家族いないけど)」
「とりあえずこれからよろしくね!!!」
「(これからって…?一緒に手でもつなぐのか?訳が分からん!!)」

えへへー友達増えたぁ!嬉しいなー!!!



「また明日ねー!!」

輝、12歳!次の日曜日が待ち遠しいです!!