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「あのぅー、カンクロウさん」

いつものように修業を終えた演習場で、名無子が恥ずかしそうにモジモジと俺に声をかけてきた。

「実は私―――」
「ん? どうした?」

名無子のやつ、こんなに照れて……。
さてはついにこの俺のダンディーかつキュートな魅力に理性の歯止めがきかなくなったってとこか。
告白じゃん?
これはまさしく告白とゆー展開じゃん?!

俺はMen'nonnonに載っているようなモデルっぽいポーズ(近くにあった烏に右足をのせ、その上に腕を置いたスーパー素敵ポーズ)を決めて告白を待った。

「…………」
「……? どうかしたのか、じゃん??」

きっと俺の決まりすぎなカッコよさに息を飲んだのであろう、黙り込んだ名無子に俺はたずねた。

「い……いえ」
「何か言いたいことがあったんじゃん?」
「あ、ハイ。あの……私、日頃の練習の成果をカンクロウさんに見てもらいたいと思っていて……」

へ?
練習の成果……?
アレ?
告白は?
愛の告白はナイのか?



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