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俺は夢でも見ているんだろーか??
このモテない俺の前で、決してかわいくナイわけじゃナイ女の子が哀願している。
何をって…それは……。
ガへッグホッ!

すっかり呼吸するのも忘れ酸欠にあえいだ俺にむかって、彼女の口が再び動いた。

「私をカンクロウさんの弟子にしてください!!」

あぁ、ついに来たじゃん、この日が……。
弟子という名の猫をかぶってこの俺に近づき、そのまま俺の心を恋のトリコにしてしまおうっていう、そうゆー魂胆じゃん?
見え見えじゃん?
バレバレじゃん?!
そんな手に俺はのらねぇよ。
だって俺は……。

俺はフッと大人な笑みを漏らして彼女を見つめた。

「もうすでにトリコじゃん!!」
「……はい? 何の話ですか?」

え? アレ?
違うの?!
恋じゃん? 恋の話じゃん?!
彼氏になるよ?!
っつぅーか、むしろ彼氏にしてください!!

若干うろたえ気味な俺に彼女はキョトンとすると、今度はお祈りポーズに上目づかいってヤツを施行してきた。
その姿に俺の胸が爆発的にトキめく。



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