君ニ捧グ-2 (ページ2/15)
友達と二人、お店から出ると、
「コォラ、いくら任務が楽だからって、お前ら、休憩時間に買い物してんな。リラックスしすぎだ」
先輩の忍が苦笑して待ちかまえていた。
「あ……すみません」
「ご、ごめんなさい」
二人で謝る。
そんな私たちを、先輩が今度はまじめな顔で見つめた。
「じゃあ、今から任務に戻るぞ? 気ィ引き締めてな?」
「「ハイ!」」
友達と私が元気良く返事すると、
「あ、そうだ」
先輩が何かを思いだしたように、私の方を向いた。
「すっかり言うのを忘れてた」
「……?」
「任務終わったら、火影様が来いってさ。何か話があるみたいだぞ」
は?
私に?
なんだろう……?
思い当たることもなく、不思議そうに、はぁ、と呟くと、先輩が冗談顔で、
「さてはお叱りだな」
と、おどかした。
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