任務に行こう! キバ編 (ページ5/14)
アーレー?!
草むしりッスよね?
今日の任務、草むしりッスよねぇ?!
なぜだろう。
私たちは森の中で走りまくっていた。
「キッ……キバくん! 今日って…く、草むしりの……任務じゃ、ないの?」
「ア? お前聞いてないのかよ。今日、急遽、内容変更があって、大名のペット捜索になったんだぜ?」
ひぃぃぃーーー。
そうなんですかあぁぁ。
っつーか走りっぱなしで息が…つ、続かん……す、すいませぇ…ん…私、基本的にキョ…虚弱体質なんで…す…
ゲハッ。
ふいに前を行く二人が立ち止まった。
「ガフッ!!」
私はまんまとその背中にぶつかって尻餅をついた。
あだだだ……。
目をあげればキバくんとシノくんが私を振り返り心配している。
というのは、全くもって私の妄想で。
誰一人振り向いちゃいねーよ、オイ!!
心配しろやー!!
クルッ。
あ……振り向いた。
心で毒づく私の方をキバくんとシノくんが振り向いた。
なんだ、やっぱり二人とも優しいじゃない。
ちゃんと心配して振り向いてくれた。
ここまできたら次くるセリフは――。
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