reach for you-2 (ページ8/16)
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シカマルの言う通り、今、音を立てた木が倒れてきたら、今度は私たちを直撃する。
私たちの意識が嫌でも作業に集中していった。
最後の力を振り絞り、シカマルの上に横たわる大木をどかそうともがく。
けれど、大木は微動だにせず、燃え移った炎がその舌先をこちらに伸ばすばかりだ。
近くでは周囲の木が不気味な音を立て続けている。
気持ちだけが焦る私の横で、シカマルが突然ハッと上空を見た。
私もつられて上を見る。
ギィッと傾きかける木。
いや、それだけじゃない。
さらにその上。

――ッ。

私の目に信じられない光景が映って、それと同時に私の手がグイッと何かに引き寄せられた。
その直後。

ザッパアァァァーーン!!

私たちの真上から、津波のような水流が襲いかかってきた。





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