任務に行こう! キバ編 (ページ4/14)
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あー見えてきた、見えてきた。
私の愛しのキバくんがっ。

集合地点にだいぶ近づくと、キバくんも私に気づいたらしく、オッて感じで手を振ってきた。

ええぇぇぇえーーー?!
いいの?
いいの、私?!
手なんか振ってもらっちゃってますけど、ねぇ?!

ドキドキしながら私もキバくんに手を振り返そうとした時に

「おーい、ヒーナター! 早く来いよー!」
「・・・・・・」

ね。
そう、私、今、ヒナちゃんでした…。
キバくんはヒナちゃんに手を振ってるわけで、私にではありませんでした……。
って、今年の私の幸せ、もう打ち止めって感じか、あぁ?!
あっけない、あっけなさすぎだよ、あんた。
観ていたドラマが放送中に政界速報でいきなり切られちゃったくらいあっけないよ。

若干の心の痛みを抱えながら、私はキバくんとシノくんのそばにやってきた。

「お、おはよう……」
「おぅ、これで全員そろったな」

キバくんはそう言うと私のことを見つめた。

ドッキーン!!
胸キューン!!
このままその胸に飛び込んでもいいですか?!

「ヒナタ、お前、さっき名無子と一緒にいたろ?」
「はう゛ぇ?」

急に話しかけられて得体の知れない奇声を発してしまった。

「はう゛ぇ?! 何だ、それ?」
「いやいやいやいや……一緒にいませんでした」
「そっかぁ? …まぁ、いいや。んじゃ、行こーぜ」

私たちは草むしりに出かけた。





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