任務に行こう! キバ編 (ページ3/14)
「ヒナちゃん! ね、お願い! このとおーり!!」
あの後、私はヒナちゃんに両手を合わせて幸せ、南〜無〜、拝み倒した。
「で…で…でも……バレたらマズイよ、名無子ちゃん」
「そぉだけど、任務って言っても草むしりでしょ? 大丈夫、バレないよ。ね?」
「う、うん……」
ヒナちゃんは口元に手を置いて目を伏せた。
「……わかった。今度の任務、私の代わりに名無子ちゃん行っていいよ」
「うきゃぁーー!! ありがとう! ありがとう、ヒナちゃん!!」
私は目を輝かせて叫び声をあげた。
お弁当のおかずをどんどんヒナちゃんのお弁当へと移しながら
「嬉しいからコレあげちゃう! 唐揚げもあげちゃう! 食べて、食べて!」
「え…あ…名無子ちゃん…アルミカップはいらないよ、コレ、ゴミだよね…?」
「ヒナちゃん、まかせてね! こう見えても私、変化の術はうまいの!!」
「う、うん…。あの……この串、食べ終わってるんだけど、つくね無くなって串だけになってるんだけど……。ゴミじゃない? 普通にゴミじゃない…?」
こうして私は無事紅班の任務に参加することになった。
変化の術でヒナちゃんの姿になって、大好きなキバくんとトキメキ草むしり大作戦!
この際、刈った草でエクステンションか?
イメチェンしちゃうか、オイ?!
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