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「作戦は……」

木の葉の里から砂の里へ通じるルートの途中、茂みの中に身を隠すと、先輩の忍が作戦会議を始めた。
目の前には地図が広げてある。

「待ち伏せをして、相手が突っ込んできたところを確保する方法でいく。現在地はここ。このまま、この場で待ち伏せる」

先輩がトントンと指で地図を叩いた。
シカマルと私が頷く。

「おそらく、そんなに待つことなく、すぐに相手もこのあたりまでやって来るだろう。情報では相手は二人組。その容貌については俺が火影様から聞いてきた。俺が相手の顔を確認するから、二人は俺からの合図を待って攻撃に移ってくれ。油断せずにな」
「「はい」」





樹上に気配を消して三人それぞれ隠れていると、先輩の言葉通り、ほどなくして二つの嫌な殺気が近づいてきた。
私が顔をしかめてシカマルを見ると、シカマルもすでに気づいているらしく、鋭い目つきで前方を凝視していた。
徐々に近づいてくるその不気味な気配に、背中の毛がそそけだつような寒さを感じる。
それを我慢しながら目を凝らしていると、私のいる枝の上にストッとシカマルが着地した。
私の隣に身をかがめて囁いてくる。

「ずいぶん気持ち悪ィ気配だな」
「そうだね」



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