EMERGENCE-2 (ページ3/14)
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「変に殺気を感じると思ったら、その額当てからして木の葉の忍か。この間の民家襲撃の報復?」

コイツ……洞窟内の奴らと仲間みたいだ。
外にまだ仲間がいたなんて……。

背中の痛みに顔をしかめた私を見つめて女が呆れた表情を見せた。

「それにしてもアンタ弱いなぁー。こっちの子も戦えたもんじゃないし」

そう言って女の忍は箸でも持つような手軽さでテンテンさんにクナイを振りかざした。

マズイ!!
テンテンさんッ!!

キィンッと金属同士のあたる音が響き渡る。
私のクナイが女のそれをしっかり受け止めた。
そのまま私はギッと女を睨みつける。

「テンテンさんに手を出したら許さない」

そんな私の睨みなど女は鼻先で軽く受け流し、

「あぁ、そう。そんならサッサと……」

今まで私を見ていた女の涼しい顔が一気に変わった。
おぞましいほど嬉しそうに眼を見開いて

「始めようか、アンタとアタシの命の取り合いってヤツを!」
「――ッ!!」

女のクナイに込める力が強くなった。

「……ック!!」

ギリギリッと確実に私の刃を押してくる。

このままじゃパワー負けするッーーー!!



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