意外と賢さ-2 (ページ8/9)
その頃、火影邸ではシカマルを含む何人かの忍が、綱手の前で任務についての説明を受けていた。
いつもは歯に衣着せぬ言い方の綱手だが、しかし、今日に限ってその指示は少々、歯切れが悪かった。
「……と、まぁ、そういう情報が入ってきてはいる。ただし正確性に欠けるものでな。明日、本当にそういった事態が起こるのかどうか、我々にも定かじゃないんだ」
執務机の脇に立ち、綱手は眉根を寄せて口をつぐんだ。
どうやら情報部のもたらした内容が曖昧なものらしく、綱手も判断を迷っているようだった。
前に居並ぶ忍の中で、シカマルが軽く手をあげた。
「あのー、その情報、間違ってねぇーと思いますよ」
綱手の鋭い視線がシカマルに移動する。
「正しい情報だというのか、シカマル?」
「えぇ」
シカマルは首に手をやり、頷いた。
「俺も同じ情報、耳にしましたから」
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