意外と賢さ-1 (ページ11/11)
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「マァマァーパァパァー」

――ッ!!

やけに響いた小児の声にその場が一瞬静かになる。
が、一致秒後には再びもとの喧騒を取り戻した。

「ママ、パパ、ですってよー、総長!!」
「可愛いじゃないッスか、こんなに親を慕っちゃって!!」

前にもまして賑やかなテンションが辺りを支配し、空気が明るく沸き立つようだ。
円形に座るどいつもこいつもが、ガラが悪いわりにはやけににこやかな笑みを浮かべ、あろうことか、親切な気遣いまでみせてきた。

「ほらほら、総長、お子さんが呼んでるんですから、今日のところは帰ってあげてくださいよぉ」

なぁ、みんなー?! と一人がまわりに同意を求めれば、他の奴らまで一緒になって深く頷いた。

「ですよ、ですよ、総長!」
「燦土跋化図の件は俺らで相談しときますから」
「はい、じゃ、帰った、帰った!!」

名無子はお子ちゃまと、そして旦那と勘違いされたシカマルとともに、みんなから背中を押される。

「あとで詳細知らせるッス〜」

やけに温かな目で見送られ、名無子たちは集会所から立ち退かされた。





to be continued.
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