続きの仕方 (ページ4/11)
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「そうそう、いい感じ」
「でも、やっぱり結構難しいわねぇ」
「初めてなのに随分うまいよ?」
「そぉ?」

使い方を覚えたところで土ごろしと呼ばれる作業に入る。

「まず粘土をろくろの中心に叩きつけて台によく固定させ円錐形にする。そしたら、さっきみたいにろくろを回して……そう。で、横に水桶あるだろ? それで手を濡らして、この粘土を右手で前に押すようにして両手で上に引き伸ばしていく」

俺は目の前の土に手を当てながら力加減を調整し、クククッと粘土を細長く上に伸ばした。

「そしたら、今度は軽く前に押し倒す感じで土をさげ、元の釣り鐘型の状態にするんだ。これを数回繰り返すと土が中心にしっかり集まる」

言いながら、俺は高くなった粘土の塔を徐々に低くしていった。

「はぁ〜、うまいもんねぇ、カカシ」

俺の作業に感心した名無子が腕にかかる服の袖をまくり、長い髪を左肩の上でひとまとめにくくる。
それから、よぉ〜し、と気合いを込めて自分の前の粘土に向かった。
何度か台に粘土を叩きつけた後、ろくろを蹴って回転をつけ、台上の粘土に水でぬらした手を当てる。
砲弾状の土がクゥーっと上方に伸び、そのまま下方に押し下げられて元の形に戻っていく。

「上手だな、名無子」
「コレ、すごく力いるのねぇ」
「あぁ、かなり土が硬いからね。女性の力じゃつらいか、手伝うよ」



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