a meteor-2 (ページ4/13)
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ネジとはアカデミーの最終学年の終わりのほうでようやく仲良くなれた。
ずっと好きでいたけれど、ちっとも近づけず、それが物理の宿題を見てもらった日からちょっとずつ話せるようになり、一度だけだが深夜一緒に流星群を見ることもできた。
アカデミーを卒業してからも仲良くしてはいるものの、ただそれ以上に発展するかといえばその兆しはいまいち見られない。
単なる友達の扱いなんだろう、嬉しいようなちょっと悲しいような……。
もっとも積極的なアプローチに踏み込めない私の態度にも責任があるのは確かだ。
本当はネジのこといろいろ知りたいし、今だって実はすっごく聞きたいことがある。

聞いてみちゃおうかな……。

私は横を歩くネジの顔をチラリとうかがった。
その途端、ネジはクッと喉を鳴らして、こちらに視線を向ける。

「気になるんだろ」
「な、なにが?」
「結果だよ。顔に書いてある、バレバレだ」
「そりゃあ……。だって受かってて欲しいもの、気になるよ」

ネジの言葉に私は思わずつま先に目を落とした。
実は先日おこなわれた上忍選抜試験の結果が本日発表されることになっており、その試験を受けたネジの合否がずっとずっと気になってたまらないでいる。
現在中忍の同期の中から推挙されたのは今回ネジのみで、ネジは私たちより一足先に上忍試験の受験資格を獲得し、試験に臨んだ。



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