a meteor-2 (ページ3/13)
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この後あるという夕方の任務ミーティングまでテンテンは作業室で時間をつぶし、私の事務処理にも終わりが見えてきた頃、ようやく部屋を出ていった。
私はテンテンを見送り、すぐに自分の作業も済ませて火影邸を出る。
その後ろ姿に声をかけてくる人があった。

「名無子」

深くて甘い響きの声は、そう、ネジだ。
振り向いた私の目には予想に違わず、火影邸の出入り口から私の後を追うようにして出てくるネジの姿が映った。

「これから帰るのか?」
「うん、そうだよ。ネジは?」
「俺はこれから任務のミーティングがある」

きっとテンテンが言っていたミーティングにネジも出るのだろう。
同じミーティングに出られるテンテンがちょっと羨ましいなぁなんて顔を俯かせ、私は伏し目がちに歩きだした。
隣には私に追いついたネジが肩を並べる。

「集合場所は第3演習場なんだ。途中まで一緒に行こう」

その程度の些細な申し出であっても私にとっては嬉しいものでへこみ気味の機嫌がふわっと浮上するのが見える。
そんな想いをこの人はいつかわかってくれるだろうか。



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