bookmark?私はネジに教えてもらった通り教科書58ページの公式を使ってようやく自分の間違えた問題を一問解き終える。
とはいえ、解かなきゃいけない問題はまだまだ残っているし、たとえこのプリントが終わったとしても前途には試験という大きな関門が絶叫ホラー映画並みの血みどろさで大口開けて待っている。
大丈夫かな、私……？
不安が膨らみ、図らずも自分の口から、はぁ〜っと深いため息がこぼれでた。
そのため息を聞いて、ネジは呆れと羨望をないまぜにしたまなざしを私に向ける。
「お前は他の科目はすべてトップレベルなのに物理だけは本当に苦手だな」
長机の上に頬杖つくと、ネジは宿題プリントにスッと目を移し、きれいな指でコツコツコツコツと四回プリントを叩いた。
「じゃあ次はここの４問やってみろ。この４問も教科書に載ってる公式のどれかを使えば解けるものばかりだ。今は教科書でそれを探しながら解けばいい」
「はぁ〜い」
私はネジに手渡された教科書をめくり、その問題たちに没頭していった。
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