cheering (ページ3/8)
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授業を終え、教壇にいる先生のところへ嫌がる体を引きずっていく。
前に立ち、上目遣いに先生を見上げた。

「あのぉ……何でしょうか」

何でしょうかって、そんなのこの宿題のことに決まってんでしょうよ。

内心突っ込みながらも一応は社交辞令、先生におたずねしてみる。
先生が腕を組み、顔をしかめて私を見た。

「今回の宿題、ひどい出来だったなぁ、名無子?」

ですよねー、私もそう思います、だってあの点数じゃ、ねぇ?

がくんと首をうなだれる私に先生は励ますように明るく続けた。

「まぁ、そうヘコむな。これをバネに次回がんばればいいことだ。だが、もうすぐ試験だろ? そのときにこの点数じゃさすがにマズくてなぁ。そうならないためにもお前は今から試験勉強を始めておくように。その取っ掛かりとして、まずは今回間違えた問題を放課後残って解きなおすこと。全問正解するまで帰さないからな」
「えっ? そんな……」

全問解くなんて私には無理ですってば……。

自分の実力を知っているからこそ先生の発言の無謀さに泣けてきそうになる。
半泣きの顔で先生を見つめると、先生は私の肩にポンと手を置いた。



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