over the dark (ページ6/15)
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「そんな自分と一緒にいたらシカマルに迷惑がかかるからって、名無子はシカマルと別れたんだよ」

な……。

うまく言葉が出てこない。

そんなこと…なんで俺に相談してくれなかったんだよ?
俺は名無子のことが好きで、だから、病気になったって迷惑になんか思わねぇーよ。

俺は二人に言いきった。

「会いに行く。名無子の居場所を教えてほしい」
「シカマル……」

サクラが切なげな声をあげ、カカシは大人な顔で俺を見た。

「それはできない」
「……ッ」

カカシの予想外の返事に、俺は声を荒げる。

「なんで?!」
「シカマルは彼女を支える覚悟はあるの?」

覚悟?

真意を掴みかね、黙り込む俺に、カカシが言う。

「これから名無子の病はどんどん進む。そのうち、手や足、首や顔の筋肉、体の中の内臓までもが動かなくなっていくよ。好きとはいえ、そんな人間を、シカマルはずっと面倒見ていける?」



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