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まぁ、もっとも、コイツにはこのくらいの道に迷ったって大したことじゃないんだろう。
我愛羅はまず人生という道を踏み外しているからな。

「迷っているのはその道だけじゃないじゃん(ボソッ)」
「何が言いたい、カンクロウ。さぁーばーく……」
「待て! 待て、我愛羅!! か、帰ろうじゃん! 俺、出口わかってるじゃん、な? な?!」

俺は荒れ狂う砂の嵐をかいくぐるようにアカデミーの出口目指して猛ダッシュをかました。

「逃げるのか、カンクロウ!!」
「ち、違う!! 逃げてないじゃぁぁん!! お、お前を出口に…あ、あ、案内してる、んじゃぁーん!!ひぃぃいーーー!!」

俺は後ろを振り向きもせず、全力疾走でひた走る。
でも、俺はこのとき何にも気づいちゃいなかった。
この先に、我愛羅の引き起こす砂嵐以上にイタイ未来が、俺を待ち受けているなんて―――。





to be continued.
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