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俺は中をのぞいてみようかという思いにかられ、立ち上がろうとした。
その時、ふと思いつく。
名無子のやつ、もしかして……。
俺に隠れて傀儡の修行をしてるのか?
俺との修行を終えてから、ここでさらに自主練をしてるっていうのか?!
俺は体育館から目が離せなくなった。
アイツ、そんなにまでして……。
名無子の懸命さに心打たれ、俺の胸はうるさいぐらいに騒ぎ立つ。
そんなにまでして……。
そんなにまでして、俺の気を引きたいのかー!! じゃあぁぁん!!
俺は感激のあまり、目に涙が浮かんできた。
軽く目頭を押さえる。
俺に内緒でマル秘特訓を重ね、腕を上げることで、俺の関心を我が物にしようという、そういう狙いなんだな、名無子。
なんて可愛いヤツ……。
なんて健気で可愛いヤツなんじゃぁぁーーーん!!
思わず握りしめた手のひらに汗がにじむ。
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