Break for
episode.16 (ページ1/7)

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俺が第三ポイントに着いたとき、すでにそこでは襲撃がはじまっていた。
この地点の結界布陣をまかされた木の葉の忍が腰を浮かせ、必死に応戦している姿が目に入る。
なんとか両手を組み続けているものの、敵からの攻撃をよけるのに精いっぱいで、今にも印が崩れそうだ。
そのため、張られた結界も徐々に効力を喪失していっている。
このままではここから結界が崩壊していくだろう。

そうはさせるかッ――。

俺は迷わず敵中に飛び込んだ。
結界を張る忍の背後にすべりこみ、敵の振りかざすクナイを止める。
結界忍術班の忍を背でかばうようにしながら、そちらに声をかけた。

「大丈夫ですか?! ここはまかせてください、アナタの安全は私が確保します! アナタは弱まっている結界の強化に専念してください!」
「は、はい!!」

背中越しに女の答える声。
そのあと背後で、着座しチャクラを練る気配が続いた。

これで結界は大丈夫だ。

止めていたクナイを押し返すと、すかさず別の男から回し蹴りが飛んできた。
残りのふたりも勢いよく打ちかかってくる。
蹴りこまれた足を腕でガードし、ソイツの胸にはお返しに手のひらから衝撃波を叩きつけた。
吹っ飛ぶ体。
その巻き添えに敵の一人がなぎ倒される。
息をつく間もなく、今度は右側から刀身が打ちおろされる。
クナイではねのけ、男の手元を蹴りあげる。



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