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episode.01 (ページ1/7)

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ようやくもらえた休日に、私はホクホクと木の葉の里の大通りを歩いていた。
弾むような足取りになるのも当然。
これから私は行きつけの甘味処に大好きな抹茶みつ豆を食べに行くのだ。
行きつけと言ってもここ最近は、任務に忙殺されて全く足を運んでいない。
やっと本日、数ヵ月ぶりに顔を出せると言った感じだ。

ほんとにもう、私のこと働かせすぎだっつぅーの。

誰に言うでもなく口の中で呟きながら、それでも目の前に迫った愛しの抹茶みつ豆に私の心が軽く羽ばたく。
自然とニヤつく顔を、イカン、イカンと手で押さえたとき、前方からやってくる一人の青年に目が留まった。

ん?
アレは……。

長い黒髪に白い着物、実に端正な顔立ちのその青年は、すぐに私の見知った同期だとわかる。

ウッ、こんなところでコイツに出会うとは……。

私はおもくっそ顔をしかめた。
即座に目を逸らし、素知らぬフリを決め込む。

だって、だって、奴とはそんなに仲良くないし、ってゆーか、ホント仲悪いし、正直、気ィ合わないし。
ここはひとつ何も気づかなかったフリでやり過ごそう。
それがいい。
それしかナイ。



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