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episode.03 (ページ1/5)

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「だから一体どぉゆうことぢゃゴルァァァーーー?!」

日向家宗家を出た私は近くの林にネジを連れ込み、その胸グラに掴みかかった。
ネジは私の手を軽く払いのけ、涼やかに切って捨てる。

「まぁ、別にたいした話じゃナイだろ」
「たいした話だ、ボケェェェーー!!」

コレのどこがたいした話じゃナイんじゃぁぁぁ!!
世の中のたいした話を1から順にランキングして並べてみろォォォーー!!
そしたら今日の話もどっかに「私も参加させてもらっていいですか?」くらいな控えめな顔して出てくるだろォォーが!!
むがぁッーーー!!

怒りに叫び狂う私を、ネジはこの期に及んでまで高山から湧き出ずる清水のごとき冷たさで一掃した。

「うるさい、黙れ。今、事情を説明してやる」
「ぐるるるるーーー」

さもめんどくさそうな仕方ないオーラを撒き散らし、ネジはストンッとその場に片膝立てて胡坐をかくと、言葉少なに話し始めた。

「俺はこの間から宗家のヒアシ様に見合い話を持ち込まれていたんだ。だが見合いなんて冗談じゃない。そんな話受ける気が全くない俺はその縁談を断るため、今日、恋人としてヒアシ様に紹介する奴を探していた。そうしたら運悪くお前に出くわした、というわけだ」

運悪くって……お前、ホントにカチンだな。

でも今はそんなこと構ってる場合じゃナイ。



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