Break for
episode.17 (ページ5/9)
「疲れた……」
「あ、お、お帰り。任務、大変だったね、こんな遅くまで」
私があたふたと取り繕うように労いの言葉をかけると、
「あぁ」
ネジにしては珍しく、やけに憔悴した声を出した。
「どうしたの? なんかあった?」
どういうわけか、つい心配になってネジの横に腰をおろす。
隣でネジが無造作に忍靴を脱ぎ捨てた。
「何かあったも何も、ガイとリーのバカ師弟にはホントまいらされる」
地面に転がる靴に向かって、はぁーっと大きなため息を吐き出した。
ガイ先生とリーさんね……。
私にはあの二人にイラつくネジの姿が楽々と想像できてちょっとだけおかしくなった。
「お疲れ様」
「あぁ」
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