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episode.16 (ページ2/7)

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男は刀こそ離しはしなかったがヨロリと数歩さがり、俺はその体に柔拳を叩きこもうとした。
そのとき、視界にキラリと光る物が映った。
すばやく視線を走らせ、反射物の正体を確認する。
手裏剣だった。
さらに視線をずらせば、俺が最初にクナイを止めた男がやや離れた場所で腕を動かす姿が見えた。

アイツか。

誰が投げたにせよ、とにかく結界忍術班の者にあたらぬようにと俺は手裏剣を弾いていく。
いくつかの手裏剣は受けそこなって体をかすっていったが、後ろで結界を保持する忍には影響していないようだ。
わずかに息を吐き出し、辺りを隙なくうかがったとき、視界に飛び込んでくる新たな影を見つけて、俺はさらに息をついた。

「俺としたことが! 後れを取ったか!!」

近くの森から躍り出た全身緑のタイツ&黒のマッシュルームヘアがその特徴的な格好を凌駕する濃い顔で吼える。
ガイ先生の到着だ。
続いてそのミニ版、ガイ先生の愛弟子リーが現れた。

「遅くなりました!!」
「待たせたわねッ」

テンテンも木の上から勢いよく飛び降りてくる。
ガイ先生が気合い満々で俺に叫んだ。

「ネジーー!! フォーメーションEで攻め込むとは高度かつナイスチョイスだぁぁーー!!」



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