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episode.13 (ページ4/4)

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「フンッ。今どき流行んないわよ、ヤマトナデシコなんて。古臭い!」
「なんだと、キサマッ!!」

ネジが怒りもあらわに食ってかかった。
でも、なんかその見慣れた感じのネジの様は私に妙な安心感を与えた。

だよねー。
これがいつものネジだもん……。

今も、夕がた着物をボロボロにしちゃったときも、ネジは私に怒りまくりだった。
この姿こそネジ本来の姿であって、今朝のあのネジは――きっと、たまたまだ。
気ィ遣ったとか優しいとか、そんなものでは決してなくて、ただ単にたまたま。
そういうことなんだ。

「何、ホッとした顔してんだ」

自分をマジマジと凝視する私の視線を不愉快極まりないといった顔で見返して、ネジが声を発する。

「いやぁ、怒ってんなぁーと思って」

言いながら、つい笑ってしまった私に、

「笑うとこじゃないだろーが」

ネジはあきれ顔を見せると、変なヤツだと呟いて、私の部屋から出ていった。





to be continued.
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