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episode.13 (ページ3/4)

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だから、それを払拭したくて王さん一家を口寄せしたわけなのだが、これはこれでどうにもネジの不動明王ばりの怒りを触発したようだ。

「そんなに怒んなくたっていいじゃないよー」

ネジの逆鱗に触れまくりの私は口を尖らせつつも、しぶしぶ口寄せの術を解く。
ポフポフンッと煙の中に消えていく王さん三匹を、ありがとねー、なんて手を振りながら見送って、私は部屋の入り口付近に立つネジを振りかえった。
めっちゃ不機嫌な顔で腕を組み、仁王立ちするネジは私と目が合うと、心底あきれた表情で口を開いた。

「ったく……いい加減にしろ。お前も女だろうが。少しはヤマトナデシコのような楚々とした振る舞いを心がけたらどうだ」
「はぁ?」

私は目を瞠った。

「何それ、ヤマトナデシコ? 自分はそういうおしとやかな女性が好みだとか言いたいわけ?」
「まぁな」

偉そげに頷いて、ネジは私を頭から小馬鹿にした目で見下した。

「もっとも、お前なんか一生かかってもそんな女性になれやしないだろうがな」

私は鼻を鳴らし、ネジの言葉を軽く一蹴してみせる。



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