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episode.13 (ページ1/4)

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ガシャガシャと数人の手で何か小さな石でもかきまぜるような音が、日向家の静かな深夜の一室に響き渡る。
その音を切り裂くがごとく、

「静かにしないかーー!!」

私の部屋の障子戸が外れんばかりの勢いでスライドし、大激怒のネジが一喝した。
怒りのオーラが青白く立ちのぼる様が見えそうなくらい、実に激しくネジはお怒りだ。
背後の空気を怒りの熱さで揺らめかせるそのネジの姿を室内から八つの目が一斉に注視した。
八つの目――そう、私とここにいる他の三人……いや、三匹の目。

「何よ、ネジー。どうしちゃったの、こんな夜中に怒鳴りこんじゃって? うるさいよ、もう」
「うるさいのはお前のほうだ!! 何やってんだ、こんな夜中にッ!! 第一、そいつら一体なんなんだ?!」

ネジはそう怒鳴ると、小さなテーブルを囲む私と得体の知れない三体をガン見した。

「何やってるって、そりゃ見ればわかるでしょ、麻雀よ、麻雀。一人じゃできないから口寄せの術でメンツを呼びだしたの。あ、こちら王さん」

私の隣で麻雀パイをかきまぜていた目つきの悪いパンダがネジに向かって会釈した。

「ガウガフッ」
「はじめましてって言ってる。……たぶん」
「え? たぶん? ……あ、どうもはじめまして」



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