Break for
episode.09 (ページ3/3)
ガイ先生から思わず顔をそむけると、その視線の先で一人の女と目が合う。
結界忍者チームの一人だ。
どういうわけかその女にじっと見つめ続けられ、俺は、ん? と首を傾げた。
「何か?」
女はハッと我に返ったように、
「いえ……」
と答え、一瞬口ごもってから、意を決したように口を開いた。
「あの……日向ネジさん……ですよね?」
自己紹介などしていないが、血継限界のせいだろう、俺の名前が会ったこともない人間の口から出ることはよくあることだ。
たいして驚きもせず、
「えぇ、そうですが」
何か? ともう一度訊ね返そうとしたとき、背後から、
「ネジーー!! お前はホントにノリが悪いぞォォオーー!!」
ガイ先生の叫び声が聞こえて、俺は女に背を向けると、げんなりする足取りでガイ先生の元へ向かった。
to be continued.
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