Break for
episode.08 (ページ2/3)
『5時に起きたけど』
眠そうな顔して俺の前に飯を並べた名無子の姿が目に浮かぶ。
あんな奴でも一応俺より早起きして不味かろうが何だろうが飯を作ってくれた。
その努力は評価しなければなるまい。
それがただ食うっていう行為につながっただけだ。
「気持ち分からなくもないけどな」
「え?」
胸の中を読み取ったようなテンテンの台詞に俺が驚きの声をあげると、テンテンが同情に満ちたまなざしでこちらを見た。
「あの二人相手じゃ私も毎日、胃が痛いわよ」
あの二人……。
俺はやや離れた場所で無意味なパワフルさを炸裂させている二人に目を移す。
「うおりゃぁぁーー!! リー、どうした?! そんな突きじゃ春の七草も倒れやしないぞォォォ!!」
「ガイ先生ッ、僕の拳はこんなものではありませんッ!! はあぁぁッ!!」
青春バカップル師弟ガイ&リーがいらんテンションで修業に励んでいる。
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