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episode.04 (ページ3/6)

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「なんなんでございますか、その挨拶は!! あなたもお名前をおっしゃい!!」

私はめんどくささに顔を歪めながらも、渋々名乗りをあげる。

「名無子ですぅ」

吐き捨てるような私の声に、フミさんはシレッと答えて返した。

「えぇ、存じております」

って、オーーイッ!!
なんだ、それッ。
じゃあ聞くなよ!!
馬鹿にしてんのか、お前?
青竹踏みの分際で土踏まずを馬鹿にしてんのか?!

あやうく逆切れしそうになった私を前に、フミさんはハァーっと激しいため息をついて顔をそむける。
その姿勢で独り言ともつかぬ言葉を一気にまくしたて出した。

「それにしてもなんと態度の悪い方なんでございましょう。こんな方が日向家の嫁として見られるようになってしまっては、この青武フミ、代々お仕えする日向家のご先祖様に顔向けできません。何としてでも名無子さんをこの日向家の嫁として恥じることのない立派な女性に……」
「熱弁の途中、悪いんだけどぉ」

私は首筋をポリリと掻きながら、学年がひとつ下の中忍仲間シカマルに負けるとも劣らぬダルダルさでフミさんの話を遮った。



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