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episode.03 (ページ2/5)

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私はすばやく気を取り直し、

「わかってるわよ、そのくらい! だからネジと近すぎる存在のテンテンじゃ恋人に仕立てるには無理があってダメだったんでしょ。そうじゃなくて!」

私もネジの前に女の子座りすると、膝の前に手をつき、身を乗り出して声を荒げた。

「花嫁修業のことよ!!」
「あぁ、そのことか」

花嫁修業と聞いたところでネジは顔色ひとつ変えるわけでもなく、

「俺も花嫁修業の話まで出されるとは予想外だ」

いたって冷静に呟く姿に何か策があるものだろうと期待して、私は静かに問いかける。

「で、どーすんのよ」
「どーするって?」
「花嫁修業」

私の問いに、何を言ってんだって顔をしてネジはこともなげに言い放った。

「すればいいだろ、花嫁修業」

ぬあぁぁぁーーー!!

激昂する私には目もくれず、ネジは何か問題でもあるのかと言いたげな恐ろしく他人事の口調で先を続けた。

「お前が家に来るのはこの上ない迷惑だが、それ以上に俺の見合い話が破談にならないことのほうが困る。そのためにもお前には俺の恋人役を演じ続けてもらわないとマズイしな。しばらくがんばってくれ、花嫁修業」



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