Break for
episode.02 (ページ8/8)
「わかりました。彼女に、修業させます」
って、えぇッーーー?!
お前、そっちに決意かよッ?!
違くね?
その決意の方向まちがってね?!
今度こそ反論しようとネジを見ると、ネジはすでにこちらを向いていて白眼いっぱいの目で私を睨みつけていた。
いやぁぁぁーー!!
だから怖いんですけど!
マジ怖いんですけどッ!!
反論したら殺ルってか?!
っつぅーか、反論できねーよ!!
マジ殺ラれるから、私ッ!!
動揺激しい私の前でヒアシ様はネジの返事に得心したらしく、うむ、と短くうなずくと、
「では今日からそのように取り計らおう」
そう言って席を立った。
今日?
今日からッ?
今日からだとォォォーーー?!
ガッと膝立ちになる私の横でネジは慇懃にお辞儀をし、ヒアシ様は衣擦れの音を残しつつ広い部屋より去っていく。
空虚なこの部屋に、私はネジと二人、静かに静かに取り残された。
to be continued.
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