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episode.02 (ページ3/8)

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ぽんッと浮かぶ「?」マークと共にネジを見れば、

「えぇ、そうです」

ネジはネジで至極当然と言った顔で答えている。

だから、そうですって何が?!

二人のやり取りを疑問いっぱいの目で見つめていると、私の横でネジが静かに言葉を継いだ。

「私と同期で現在中忍の名無子さんです。私は彼女と、結婚を前提にお付き合いしています」
「――――――ッ?!」

目を剥いた。
ネジの発言に無言の驚きが頭の中を猛烈なスピードでこだましていき、自分の存在だけがこの場に置き去りにされていく。

―――ッ?!
―――ッ?!

私は何か言おうと必死に口を開けた。
しかし、脳ミソってもんはどうやら疑問でいっぱいになりすぎると破裂することができるらしい。
即座に声をあげようとしながらも、私の頭の中は実に見事な真空状態に化してどんな言葉も何一つ産みだされてきやしない。

―――ッ?!



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